内分泌かく乱物質評価のためのエストロゲン応答性遺伝子の発現プロファイリング
Current Pharmacogenomics 2004, Vol. 2(3), 255-266.
概要
環境ホルモンと呼ばれる一連の工業製品のエストロゲン活性を測るには、今までインビトロのリガンド結合試験、リポーター遺伝子試験、タンパク質発現を測るELISA法のほかにインビボのMCF-7の細胞増殖応答が用いられてきたが、本稿ではDNAマイクロアレイを用いた遺伝子発現制御を用いる方法を提唱する。DNAマイクロアレイを用いた試験で得られる遺伝子発現プロファイルは今までに無いエストロゲン作用の詳細を表すが、現状では経験不足で解析が難しい。しかし、これらの遺伝子群の中には、Rasスーパーファミリーに属する遺伝子、MARKS類に属する遺伝子、AP-1類に属する遺伝子など細胞増殖などに関係するものが含まれるのが特徴である。
論文
Tanji, Masao, and Ryoiti Kiyama. "Expression profiling of estrogen responsive genes using genomic and proteomic techniques for the evaluation of endocrine disruptors." Current Pharmacogenomics 2.3(2004): 255-266.
https://www.ingentaconnect.com/content/ben/cpg/2004/00000002/00000003/art00004
DOI:10.2174/1570160043377529