ホルモン(内分泌物質)は、体の調節機能に関わる物質です。中でもエストロゲン等のホルモンは、全身の受容体のある標的細胞(エストロゲン受容体等)に結合し、それぞれの細胞の遺伝子に100個以上に指令を同時に与えます。しかしながら、環境ホルモンや健康食品等の女性ホルモン様成分(疑似エストロゲン)が疑似的に作用する事で人体にさまざまな影響を与えたのち、健康被害に繋がるケースも少なくありません。これは、それぞれのホルモン様物質がヒトのホルモンとは違う性質も持つ事※1(遺伝子に対して不完全な信号を与える)に起因し、DNAマイクロアレイによる生理活性測定でもエストロゲン受容体に結びつきやすい疑似エストロゲンの範囲(相関係数値約0.6~0.7)に該当します。昨今では妊娠期の女性や胎児・新生児に留まらず、一部の食品や女性ホルモン様成分を謳った健康食品からも疑似エストロゲン様作用が確認されていますので、老若男女を問わず健康被害につながるケースも少なくありません。
※1:「環境ホルモンチップ」を用いたDNAマイクロアレイ(生理活性測定)より判明。
昨今「プエラリア・ミリフィカ」という豊胸効果等の美容を目的とした健康食品が販売されています。この「プエラリア・ミリフィカ」はタイ北部やミャンマーの山岳地帯などに自生するマメ科クズ属の植物で、タイではKwaoKruaと呼ばれており、食材ではありません。「プエラリア・ミリフィカ」の塊根には女性ホルモン様成分のデオキシミロエストロールが含まれており、豊胸効果があると言われていますが、DNAマイクロアレイによる生理活性測定の結果、エストロゲン受容体に結びつきやすい疑似エストロゲンの範囲(相関係数値約0.6~0.7)に該当します。また、細胞増殖試験でも強い細胞増殖作用が確認されますのでヒトのエストロゲンとはかけ離れた、性質の違う女性ホルモン様成分に属します。これは古来より「プエラリア・ミリフィカ」が芋類でも食材として適さない、つまり有害とされたからだと思われ、後々、身体の不調の原因となることも考えられます。昨今、一部の食品や女性ホルモン様成分を謳った健康食品からも疑似エストロゲン様作用を持つ成分が含まれている場合もありますので、健康被害の未然防止のために「誇大広告」を利用した利益追求型の製品や「科学的根拠」を称した再現性のない製品など、信憑性にかける「三次情報」を鵜呑みにしない注意が必要となります。
厚生労働省「プエラリア・ミリフィカを含む健康食品に関するQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000171161.html
国民生活センター「美容を目的とした「プエラリア・ミリフィカ」を含む健康食品」
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170713_1.html
・TEL : 03-3436-5775(代表)(AM10:00~PM18:00)土日祝祭日を除く
・エストロゲンと若さの秘訣情報係 TEL : 0120-018-054
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